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夏の匂いと、胸の奥に残る“あの頃”の痛み。
佐々木譲の『遥かな夏に』は、読んだ瞬間に心の奥の引き出しがそっと開くような物語でした。
忘れていた記憶を優しく撫でるような、そんな一冊です。
自分の過去との振り返り
主人公は、ある夏に起きた出来事をきっかけに、
自分の中に眠っていた“過去”と向き合うことになる。
静かな町、変わらない風景、そして変わってしまった人間関係。
その中で少しずつ明らかになる真実と、心の再生の物語。
あらすじ
主人公本条裕也のもとへ、「50年近く前に制作した『逃げた祝祭』に出演した祖母の事が知りたいので、お会いして頂けないか」と連絡が入った。
シンガーソングライターでその主題歌を歌い、本人役として出演した安西早智子。
記憶には残っているが、その後の消息は全く知らないと…
安西早智子は映画に出演した後、田舎に戻り、未婚のまま子供(彼女の母親)を産んだ…
一番知りたいのは”お祖父さんが誰なのか”ということみたい。
『逃げた祝祭』はベルリン国際映画祭に出品されたが、失格処分になった。
会って話をしているうちに、「その時期に祖母が妊娠したのではと思う。関係者が祖父では…本条さんはお祖父さんですか?」と。
本当に安西早智子と云う人との関わりが無かったので違うんですネ!
つまり、お祖父さん探しの協力をしてほしい…そんな依頼なんだよね。
そして本条裕也は、封じていた“あの夏”と向き合うことになる。
ここから物語は、静かに“過去の再生”へ向かっていくんだよネ。
感想
ここからは私の感じたことですが…
静かなんだけど、胸の奥がジワ〜〜っと熱くなるタイプの作品。
佐々木譲の“余白のある文章”が夏の空気と相性バツグンで、
読んでると自分の昔の夏まで思い出してしまう。
こういう“静かな名作”…私は大好きだyo~~!!(´ω`)💛
静かなのに心が震える…そんな夏の物語です。
気になった方はぜひ読んでみてください👇<m(__)m>
読んで下さってありがとうございます。


