樋口明雄『許されざるもの』を読んで感じたこと

鹿を狙うオオカミのイラスト 読書感想

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許されざるものの本

🐺 『オオカミ導入計画』——ロマンと現実が交差する物語

害獣被害が社会問題になっている今こそ、
この本のテーマが妙にリアルに響きます。
ニホンオオカミが絶滅してから野生動物が異常に増えたこと。
高齢化によりハンターが減っていること。
山の間伐など手入れが怠り、山が荒れたこと。
等々から~~…野生動物が里に降りてきて農作物を食い荒らす。
鹿・イノシシ・猿・クマ…。
増えすぎた野生動物による農林被害・山林被害は深刻で、
その対策として“オオカミの再導入”という大胆な案が浮上するところから物語は始まります。
賛成派のロマンと、反対派の現実。
その狭間で揺れるのが主人公・七倉航です。

🏔 舞台は八ヶ岳。自然と向き合う男の選択

七倉は環境省のキャリア官僚でしたが、
妻を亡くし、娘と共に八ヶ岳へ移住して3年。
本来なら任期で東京に戻るはずが、
彼は自ら中央を離れ、野生鳥獣保全管理官として生きる道を選びます。
八ヶ岳の空気や水が、傷ついた親子をそっと包んでくれたから。
そんな彼のもとに、
「中国からオオカミを導入する計画」の為の現地調査
という、にわかに信じがたい話が舞い込みます。

🐾 中国奥地への調査旅行は、まさかのサバイバルに

テレビ局スタッフを含む11名で向かった中国の奥地。
そこは“道なき道”どころか、文明の影が薄れる世界。

  • ボロボロの車は故障続き
  • ガイド達は大喧嘩
  • 無線は通じず現在地も不明
  • それでもオオカミの映像は撮れた
  • でも…トラ出現
    撃ってしまい手負いとする
  • 手負いのトラを追ってかガイドが行方不明
  • 蜂によるアナフィラキシーショックまで発生
    「本当に日本へ帰れるのか」
    読んでいるこちらまで息が詰まるような展開が続きます。

🐻 今の日本と重なる“野生動物との距離”

この本が2014年初版だというのが信じられないほど、
今の日本の状況とリンクしています。

  • クマ出没のニュースは毎日のように流れ
  • ハンターは40年前の半分以下
  • しかも60歳以上が半数以上
  • 公務員ハンターの育成が急務では?
    物語の中ではハンターが“悪者”に見える場面もありますが、
    現実では彼らがいなければ地域は守れない。
    その矛盾もまた、この本のテーマと重なります。

🌲 自然は美しい。でも、怖い。

七倉は「オオカミにはロマンを感じる」と言いながら、
実は導入計画には反対。
ロマンと現実。
自然への憧れと、自然の怖さ。
そして山の中をよく走り回る私の思いは・・・
「どんな野生動物でも、ふいに目の前に現れたら怖い😱」
皆さんはどうでしょうか・・・?

🇯🇵 日本はこれからどうなるのか

野生動物との距離が近くなりすぎた今、
この本は“フィクションの皮をかぶった現実”のように読めます。
読み終わったあと、
「自然とどう向き合うべきか」
静かに問いかけてくる一冊です。

読んで下さってありがとうございます。

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